「ホワイトハウスコックスのベルトや財布を買おうとしたら、どこも品切れ……」
そんな経験をした方も多いのではないでしょうか。英国の老舗レザーブランド、ホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)は2022年末でブランドが終了しています。
でも、がっかりするのはまだ早いです。じつは終了後、その技術や名前を受け継ぐ「2つの後継」の流れが生まれています。
この記事では、終了の理由から、後継ブランド「べオーマ(BEORMA)」の正体、そして商標を引き継いで“復活”する動きまで、今から手に入れたい人向けにわかりやすくまとめます。
自分はホワイトハウスコックスのメッシュベルトや財布を長年愛用してきた一人。終了は本当に残念でしたが、後継の選択肢を知っておくと、これからのベルト・革小物選びがぐっとラクになります。
目次
結論:後継は「技術のべオーマ」と「商標の復活WHC」の2つ
先に結論をまとめると、ホワイトハウスコックスの“その後”はこの2つに分かれています。
- べオーマ(BEORMA)=元WHCの熟練職人が立ち上げた、技術・ものづくりの後継ブランド(英国製)
- 復活ホワイトハウスコックス=日本企業が商標権を取得した、ブランド名の後継(自社で企画・生産・販売へ)
「あの手編みメッシュベルトの質感が欲しい」なら、まずチェックすべきはべオーマです。理由を順に見ていきます。
ホワイトハウスコックスはなぜ終了した?
ホワイトハウスコックスは1875年創業、147年の歴史を持つ英国の老舗レザーブランドです。耐久性に優れたブライドルレザーを代名詞に、財布・ベルト・バッグなどで日本でも根強い人気を誇りました。
その同社が、2022年末をもって生産を終了。理由は後継者不在です。経営トップの引退にあたり事業を引き継ぐ人がおらず、惜しまれながら幕を下ろしました。セカンドラインの「セトラー(SETTLER)」も同時に終了しています。
後継①:技術・職人を受け継ぐ「べオーマ(BEORMA)」とは
終了のニュースの裏で動いていたのが、新ブランドべオーマ(BEORMA/ベオーマ・レザー・カンパニー)です。
元WHCの熟練職人25人以上が集結
べオーマの創業者アレックス・シンプソン氏は、ホワイトハウスコックスの工場が閉鎖される際、そこで長年生産の中核を担ってきた25人以上の熟練職人を集め、英国・ウォルソール(バーミンガム近郊の革産業の街)に新しい工房を立ち上げました。WHCが140年以上にわたって培ってきた「英国生産」の歴史・技術・DNAをそのまま受け継ぐ、いわば正真正銘の継承ブランドです。
「後継者がいなくて終了したのに、職人を引き継いだ後継ブランドがある」というのは少し不思議に聞こえますが、これは“経営の後継”と“技術の後継”が別物だから、と考えるとしっくりきます。
素材は英国ブライドルレザーを中心に
べオーマは、イングリッシュブライドルレザーやヴィンテージブライドルレザー、肉厚なカウハイド(成牛革)など、上質なベジタブルタンニンレザーを使用。すべて「Handmade in England」を掲げた英国生産です。WHCで愛されてきた質感が、しっかり引き継がれています。
看板はやっぱりメッシュベルト
べオーマのアイコンも、ホワイトハウスコックス同様の手編みメッシュベルト(PLAITED BELT)です。肉厚なカウハイドを職人が一本ずつ編み込み、馬具の鐙(あぶみ)部分に使われる特徴的なバックルを採用。籠目のような立体的な編み模様は、WHCを使っていた人なら「あの感じだ」とすぐにわかるはずです。
幅は25mm・28mm・34mmなど複数展開で、価格は税込33,000円前後(※モデルにより異なります)。なかでも28mmのベーシックなメッシュベルトが、もっとも汎用性が高く定番とされています。
※べオーマの「幅」の数値は、その商品に使われているバックルの内径を示しています。また手編みのため、編みのテンションによって実際の幅・長さに個体差が出る点は覚えておくとよいでしょう。
【Rinker:べオーマ メッシュベルト ← ここに新規Rinkerを挿入】
べオーマはどこで買える?
べオーマは日本国内の複数のセレクトショップ・百貨店系オンラインストアで取り扱いがあります(取扱状況は変動するため、購入前に各店で最新の在庫をご確認ください)。
- FRAME(フレーム)※別注モデルの取り扱いあり
- BEAMS(ビームス)
- バーニーズ ニューヨーク
- ARKnets(アークネッツ)ほかセレクトショップ各店・各オンラインモール
「実物を見て選びたい」という方は、取扱店の店頭やポップアップを探すのもおすすめです。
後継②:商標を継いだ「復活ホワイトハウスコックス」の現況
もうひとつの流れが、ブランド名そのものの“復活”です。2023年6月、日本のバッグ・革小物メーカーである株式会社ヤマニが、ホワイトハウスコックスの全世界の商標権を取得する契約を結びました。今後はヤマニの所有ブランドとして、企画・生産・販売が行われていく予定です。
その後、英国製で従来モデルを復刻する動きや、節目を記念した限定モデルの販売会なども見られるようになっています。つまり「ホワイトハウスコックス」という名前自体は、形を変えて生き続けていく見込みです。
※復活後の販売状況は今後変わっていく可能性があります。最新の取り扱いは公式の発表をご確認ください。
「本物の旧WHC」を今でも手に入れる方法
終了前に作られた“本物のホワイトハウスコックス”が欲しい場合は、中古・リユース市場が選択肢になります。フリマアプリ(メルカリなど)やリユースショップでは、財布・ベルトなどが流通しています。人気モデルは品薄なので、相場を見ながら探すのがおすすめです。
べオーマ・復活WHC・中古、どう選ぶ?
迷ったときの選び方の目安はこちらです。
- 新品で、あの質感・手編みメッシュが欲しい → べオーマ(BEORMA)
- 「ホワイトハウスコックス」の名前にこだわりたい → 復活WHC(販売状況を要確認)/中古
- 終了前の“本物”を手に入れたい → 中古・リユース
【編集メモ:ここに「べオーマ/復活WHC/中古」の比較表(ブロック)を入れると視認性が上がります。比較軸の例:入手しやすさ/新品の有無/価格帯/こだわりポイント。表の数値を入れる場合は公開前に最新確認を。】
よくある質問(FAQ)
Q. ホワイトハウスコックスの後継ブランドはどこ?
A. 技術・職人を受け継いだ後継が「べオーマ(BEORMA)」です。元WHCの熟練職人が英国で立ち上げたブランドで、手編みメッシュベルトなどの定番を展開しています。
Q. ホワイトハウスコックスは復活するの?
A. ブランドの商標権を日本企業(株式会社ヤマニ)が取得し、自社で企画・生産・販売していく方針です。名前としては形を変えて続いていく見込みです。
Q. べオーマのメッシュベルトはWHCと同じもの?
A. 同一商品ではありませんが、作っている職人と英国生産の技術が共通しているため、手編みの立体感や肉厚な質感といった魅力はしっかり受け継がれています。
Q. 本物の旧ホワイトハウスコックスはもう買えない?
A. 新品の流通は終了していますが、中古・リユース市場では入手できます。人気モデルは品薄なので早めの確保がおすすめです。
まとめ:終了は残念。でも“その先”の選択肢がある
147年の歴史を持つホワイトハウスコックスの終了は、ファンとして本当に残念な出来事でした。それでも、職人と技術を受け継いだべオーマ(BEORMA)、そして商標を引き継いで復活する動きと、“その先”の選択肢はしっかり残っています。
「あの手編みメッシュベルトをもう一度」と思うなら、まずはべオーマをチェック。本物の旧WHCにこだわるなら中古市場。自分のこだわりに合わせて選んでみてください。
なお、自分が長年使ってきたホワイトハウスコックスのメッシュベルト(経年変化やサイズ選び)については、別記事で詳しくレビューしています。後継選びの参考にもなるので、合わせてどうぞ。



