今回はTHE NORTH FACE PURPLE LABEL(ノースフェイス パープルレーベル)の「65/35 マウンテンパーカー」をレビューします。
PURPLE LABELは、nanamicaがTHE NORTH FACEのライセンスを受けて展開しているアナザーラインで、その名の通り紫のタグがトレードマークです。アウトドアのテイストを残しながら、街でも着やすいデザインに落とし込んでいるのが特徴で、65/35 マウンテンパーカーはその中でも定番のアイテムです。
先に総評をお伝えすると、クラシックなマウンテンパーカーの見た目と、ポリエステル×コットンの「65/35ベイヘッドクロス」の風合いがちょうどよく、春・秋はこれ1枚、冬はインナーダウンと重ねて長いシーズン着られる一着です。2022年から着ている感想をもとに、ディテールや素材感、ほかのアウターとの違いをまとめます。
ブランドの成り立ちについては、こちらの記事で解説しています。
目次
パープルレーベル 65/35 マウンテンパーカーのメリット・デメリット
まずは良いところ・気になるところを簡単にまとめます。
メリット
- 1970年代のマウンテンパーカーを思わせる、飽きのこない定番デザイン
- 65/35ベイヘッドクロスの、ナイロンシェルとは違うマットで柔らかい風合い
- 中綿なしなので、春・秋は単体、冬はインナーダウンと重ねて長く使える
- サイドからも手を入れられる下ポケットなど、普段使いで便利なディテール
デメリット
- ゴアテックスのような防水性はなく、強い雨には向かない
- 洗濯表示は手洗いで、扱いに少し気をつかう
- 定番モデルとはいえ価格は高めで、人気色やサイズは売り切れることもある
では、細かく見ていきます。
定番のマウンテンパーカーデザインと便利なディテール

見た目は、昔ながらのマウンテンパーカーそのものです。THE NORTH FACEが1970年代に出していたマウンテンパーカーの形をベースに、シルエットや使い勝手を今の街着向けにアップデートしたモデルとされています。
派手さはありませんが、そのぶんデニムにもチノにも合わせやすく、何年着ても古く見えにくいのが良いところです。

背面はロゴなどもなく、すっきりしたデザインです。

前面には大きなポケットが4つ並び、ここがいちばんアウトドアらしさを感じる部分です。

ポケットはマジックテープ付きのフラップで、上から開けるタイプです。

個人的に気に入っているのが下側のポケットで、上からだけでなく横からも手を入れられる2重構造になっています。フラップを開けずにハンドウォーマーとして使えるので、寒い日に手を温められて便利です。

首元にはマウンテンパーカー定番のドローコードと、レザー調のコードストッパーが付いています。

フードには小さなツバが付いていて、小雨のときに顔まわりを守ってくれます。


ジッパーの引き手と金属ボタンにはTHE NORTH FACEのロゴが入っています。目立つ部分ではありませんが、こうした小さなところまで作り込まれているのが所有欲をくすぐります。

袖口はマジックテープで絞れるようになっています。風の侵入を防げてアウトドアらしい仕様ですが、マジックテープが苦手な方もいると思うので、好みが分かれる部分かもしれません。
65/35ベイヘッドクロスの素材感と撥水性

表地には、パープルレーベルを代表する素材「65/35ベイヘッドクロス」が使われています。名前の通り、ポリエステル65%・コットン35%の混紡生地です。
1970年代のアウトドアウェアでは、ナイロンとコットンを混ぜた「ロクヨンクロス(60/40クロス)」がよく使われていました。ベイヘッドクロスは、そうしたクラシックな混紡素材をパープルレーベルなりに現代向けに仕立てた生地というイメージです。
実際に着てみると、ナイロンのシェルジャケットのようなシャカシャカ感やテカリがなく、コットンらしいマットで落ち着いた表情です。それでいてポリエステルが多いぶんシワになりにくく、型崩れもしにくいので、コットン100%のジャケットよりも気軽に扱えます。
撥水性はゴアテックスのような防水素材ほど強くはありません。ただ、濡れるとコットンの繊維がふくらんで目が詰まるため、水が中まで染み込みにくくなっています。本降りの雨には向きませんが、小雨程度なら気にせず着られます。

裏地はポリエステル100%で、THE NORTH FACEのロゴがプリントされています。滑りが良いので、スウェットやニットの上からでもスッと袖を通せます。

洗濯表示は「手洗い(30℃)」です。自分は洗濯ネットに入れて、洗濯機の弱い水流のコースで洗っていますが、今のところ縮みや色落ちなどのトラブルはありません。とはいえ表示上は手洗いなので、心配な方は手洗いかクリーニングがおすすめです。
アウトドアウェアの洗濯については、こちらの記事でも詳しく書いています。
中綿なしで春秋向け、冬はインナーダウンと重ねて
この65/35 マウンテンパーカーには中綿(インサレーション)が入っていません。そのため、単体で着るなら春と秋の少し肌寒い時期がちょうどいいです。
寒くなってきたら、中にインナーダウンを着ることで冬でも十分活躍してくれます。自分はユニクロのインナーダウンを中に重ねて着ています。
パープルレーベルには中綿入りのモデルもありますが、寒さはインナーで調整すればいいと考えると、着られる期間が長い中綿なしのモデルが個人的にはおすすめです。
気になる点としては、やはり価格です。nanamicaが手がけるレーベルということもあり、マウンテンパーカーとしては高めの価格設定です。また、定番モデルでも人気の色やサイズは売り切れていることがあるので、欲しい色が見つかったら早めにチェックしておくと安心です。
コーチジャケット・ゴアテックスのシェルとの比較
同じパープルレーベルで、同じ65/35ベイヘッドクロスを使ったBEAMS別注のコーチジャケットも持っています。また、マウンテンパーカーを探していると、ゴアテックスなどの防水シェルと迷う方も多いと思うので、使い分けをまとめました。
| 65/35 マウンテンパーカー | BEAMS別注 コーチジャケット | ゴアテックスのシェル(一般的なもの) | |
|---|---|---|---|
| 素材 | 65/35ベイヘッドクロス | 65/35ベイヘッドクロス | 防水透湿メンブレン入りのナイロンなど |
| 見た目 | マットで落ち着いた風合い | マットで落ち着いた風合い | ハリとツヤのあるスポーティーな印象 |
| 雨への強さ | 小雨程度まで | 小雨程度まで | 本降りの雨にも対応 |
| フード | あり | なし | あり |
| ポケット | 前面に4つ(下はハンドウォーマー付き) | 左右の2つ | モデルによる |
| 向いている場面 | 春秋の街着、冬のインナーダウンとの重ね着 | 春秋のきれいめなカジュアル | 雨の日の通勤、アウトドア |
コーチジャケットはよりすっきりした印象で、きれいめな服装にも合わせやすいのが魅力です。一方、マウンテンパーカーはフードと4つのポケットがあるぶん、使い勝手と防風性で一歩リードしています。1着目に選ぶなら、季節を問わず使いやすいマウンテンパーカーのほうが出番は多いと感じています。
本格的な雨の日や山で使うならゴアテックスのシェルが向いていますが、街で着る分には、65/35ベイヘッドクロスの自然な風合いのほうが服装になじみやすいです。
まとめ:パープルレーベルの65/35 マウンテンパーカーは長く着られる街着の定番

以上、THE NORTH FACE PURPLE LABELの65/35 マウンテンパーカーのレビューでした。特徴をまとめると、次の3点です。
- 1970年代のマウンテンパーカーをベースにした、飽きのこない定番デザイン
- 65/35ベイヘッドクロスによる、マットで扱いやすい生地と小雨程度の撥水性
- 中綿なしで、春秋は単体・冬はインナーダウンと重ねて長いシーズン使える
防水性を最優先する方には向きませんが、「アウトドアらしさのあるアウターを、街で長く着たい」という方や、「ナイロンのシャカシャカした質感は苦手だけど、機能性もほしい」という方にはおすすめの一着です。








